七草
年が明けたと思ったらあっという間に七草。今年の正月は早い。
もうずっと長いこと七草粥というとスーパーで売っている七草セットを買ってきて作っている。子供の頃「七種類の野菜が入っていればなんだっていいのよ」と言って作った母の「七草粥」には人参やら白菜やらが入っていた。子供心になんか違うと思っていた。
七草は昔から店で買うものなのかと思って「聞き書き東京の食」-日本の食生活全集13(農文教)を開いてみた。
大正〜昭和初期の庶民の食を地域別に記録したもので七草の記述は五件ほどあった。「前日のうちにかごいっぱいになずなを摘み〜」という記述もあるが「七草は八百屋で買う」という家もある。七草揃わなくてもなずなだけあれば良いというのが多数だ。摘んだなずなはさぞよい香りなのだろうなぁと先ほど食べた七草粥を思い返して見る。
なずなだったらウチの近所でも生えているだろうから来年は「前日のうちになずなを摘み」してみようかと思った。